ニュース

2023年度 第1回 CPD研修会を開催いたしました

7月7日、2023年度第1回目のCPD社内研修を実施いたしました。
年度内に全6回の開催を予定しております。

弘前大学 教授 佐々木 長市先生

弘前大学・農業農村工学系の最近の研究内容として、「土の構造と物質動態」をテーマに、専門分野である「土の間隙の土壌物理および土中の開放浸透と閉鎖浸透の違いによる土の中の水移動現象」についてご講義いただきました。250万年前の中国西安市のものをはじめとした土の隙間(根成孔隙)の様子が分かる貴重な写真、漏水性の土壌・空気の影響による土中の酸素・二酸化炭素濃度の変化、土壌汚染とのかかわり(有名なイタイイタイ病はカドミウム汚染土壌で生育した農作物に起因)など、興味深い内容をご紹介いただきました。

株式会社ズコーシャ 技術顧問 辻 修(帯広畜産大学名誉教授)

国土交通省は、「令和5年度(2023年度)までに小規模を除く全ての詳細設計・工事においてBIM/CIMを原則適用」という方針を示しており、農業分野においてもその波が押し寄せてきています。農業土木設計関連を主業とする当社では、特定の技術者のみならず、社員全体がこのBIM/CIM を理解する必要があると考えています。今年度全6回のシリーズで実施予定の最初の講義として、各回の講演内容の紹介のほか、今回は「BIM/CIMの概要」について学習しました。

※ CPD
技術者の継続教育(CPD:Continuing Professional Development)制度で、技術士などを対象としています。有資格者が研修の受講や自己学習を実施することで、有資格者に「CPD単位」が与えられます。継続的な自己研鑽を促し、またCPD単位による客観的な評価ができるようにする仕組みです。
多くの行政機関がCPD単位を加点等評価の対象にしており、継続的な能力開発を行っている技術者が評価されるようになっています。

※ BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling)
建築・土木の分野において、計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図る取り組みを指します。