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農業支援

自宅で家庭菜園をやっているのですが、なかなか上手く育ちません。肥料はあげているので土壌に問題があるのではと考えています。個人の土壌分析もしていただけるのですか?また、分析項目はどういったものを分析するのですか?

まず土づくりから始めてみましょう。土づくりは野菜にとっての住みよい家づくりです。これを怠ると健康な野菜は育ちません。よい土としては、

  1. 水はけ(排水性)・水もち(保水性)がよいこと
  2. 通気性がよいこと
  3. 病原菌や害虫がいないこと

をクリアしていれば大丈夫です。この条件をクリアさせるための資材として堆肥や腐葉土があります。堆肥は作物残さや家畜ふんを長時間かけて腐らせたもので、通気性、保水性、保肥性を高めます。色が黒くて形の多少崩れたものの方がよく腐熟しています。
土づくりをしてもなかなか育たない場合は、肥料の種類、量に問題があるのかもしれません。野菜も人間と同じで「栄養バランスのとれた食事」が必要です。肥料の3要素と呼ばれているのが「チッ素、リン酸、カリウム」です。チッ素は葉肥(はごえ)と呼ばれ、野菜の葉や茎の成長にとって重要な養分とされます。リン酸は実肥(みごえ)といって、開花・結実に大きな働きをします。カリウムは根肥(ねごえ)ともいわれ、根の発育、耐寒性、耐病性を高める作用があるので栽培の全期間必要です。この3要素にカルシウム(石炭、根の生長促進や土の酸性度矯正)とマグネシウム(苦土、光合成促進)の2つを加えた5要素がバランスよくそろって野菜は健康に生育します。
肥料をあげる前に調べたいのが土の状態です。それを知るためには、pH(酸性やアルカリ性の度合い)、EC(残っている養分の程度)を分析するといいでしょう。これに加えて、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムの量を知ることができればさらに良い土づくりができます。当社では、いずれも分析することができますし、土壌を診断できる専門家もそろっています。ぜひご相談ください。

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